ニュース
Facebook、42%増収も投資かさみ減益 モバイルが広告収入の7割超に
Facebookの1〜3月期の決算は売上高は42%増だが5億ドルの設備投資が響き純利益は20%減だった。電話会見では、Oculus Riftの年内出荷の可能性は低いことが明らかになった。
米Facebookが4月22日(現地時間)に発表した2015年第1四半期(1〜3月)の決算は、売上高は過去最高だった前期を下回るが前年同期比42%増の35億4300万ドル、純利益は5億200万ドルの設備投資が響き、20%減の5億1200万ドル(1株当たり18セント)だった。非GAAPベースの純利益は28%増の15億8900万ドル(1株当たり42セント)だった。
売上高はアナリスト予測の35億6000万ドルを下回ったが、非GAAPベースの純利益は40セントという予測を上回った。
非GAAPベースの営業利益率は5ポイント減の52%だった。
日間アクティブユーザー数(DAU)は17%増の9億3600万人、月間アクティブユーザー数(MAU)は13%増の14億4000万人、モバイルからのDAUは31%増の7億9800万人、モバイルからのMAUは24%増の12億5000万人だった。モバイル端末からだけアクセスするユーザーのMAUは7%増の5億8100万人だった。
モバイルでの広告売上高が広告売上高全体の約73%を占めた。
決算発表後の電話会見の質疑応答では以下のような回答があった。
- FacebookメッセンジャーによるVoIP通話は世界のVoIP通話の10%を占める
- WhatsAppをメッセンジャーに統合する計画はない
- ページオーナーに不利になるアルゴリズム変更についての質問には、マーク・ザッカーバーグCEOが「Facebookの目標はユーザーに最良のコンテンツを提供することだ」と答えた
- Oculus Riftの一般向け出荷については明確な答えはなく、年内に大量に出荷する予定はないとした
- 動画関連では、当面は長いコンテンツをFacebook上で提供する予定はないという
ザッカーバーグCEOは会見後、自身のFacebookでユーザー数などをまとめて以下の画像を投稿した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- Facebook、ページからの投稿表示を減らすアルゴリズム変更
Facebookがユーザーからのフィードバックに基づいてニュースフィードの表示アルゴリズムに3つの変更を加えた。「ページによっては投稿のリーチが減る可能性がある」としている。 - FacebookのWhatsApp、MAUが8億人突破 年内には10億人超か
Facebookが昨年160億ドルで買収したメッセージングアプリ「WhatsApp」の月間アクティブユーザー数が8億人を超えた。FacebookのMAUは6億人(3月時点)、LINEは1億8100万人(1月時点)だ。 - Facebookの「F8」2日目まとめ(Oculus製品版は発表されず)
Facebookの開発者会議「F8 2015」の2日目の基調講演では、期待されていたOculusの製品版HMDは発表されなかったが、ドローンによるネット網計画や人工知能技術の研究成果、iOSアプリ構築フレームワーク「React Native」の発表などがあった。 - Facebook、メッセンジャーアプリ開発プラットフォームとビジネス向けカスタマーサポート機能を発表
Facebookが、メッセンジャー統合アプリを開発できる「Messenger Platform」と、オンラインショップなどがメッセンジャーで顧客に商品配送状況などを連絡できる「Businesses on Messenger」を発表した。 - Facebook、広告管理用のiOSアプリ公開 広告主は200万突破
Facebook広告を管理できるiOS用の広告マネージャアプリを米国で公開。広告主は200万を超えたという。 - Facebook、売上高は3期連続で過去最高を更新 モバイル広告が広告収入の7割に
Facebookの10〜12月期決算は、モバイル広告が好調で予想を大きく上回る増収増益となった。