米Yahoo!、Verizonによる買収完了は第2四半期にずれ込み
Verizonに検索やメールなどの主要事業を売却する計画の米Yahoo!は、当初第1四半期(1〜3月)中に予定していた取引完了が、第2四半期にずれ込むと発表した。
米Yahoo!は1月23日(現地時間)、2016年第4四半期(10〜12月)の決算発表の際、2017年第1四半期(1〜3月)に完了する予定だった米Verizonによる主要事業の買収が、第2四半期になることを明らかにした。
同社は米証券取引委員会(SEC)に提出した文書で、「売却のタイミングについて、以前は第1四半期に完了させると表明したが、完了条件を満たすための作業が必要で、現在のところ完了は第2四半期を見込んでいる」と説明した。
同社のマリッサ・メイヤーCEOは発表文で「2016年通年と第4四半期の堅実な業績と、われわれのユーザーエンゲージメントの安定を持ってすれば、Verizonとの未来は明るい。(Verizonとの)統合計画に加え、われわれの最優先事項はユーザーのセキュリティ強化だ。DAU(日間アクティブユーザー)のおよそ90%が既にアカウントを安全にしており、今後この数字を上げていく」と語った。
米Yahoo!は2016年12月、10億人分のユーザー情報を流出させており、この問題がVerizonによる買収の手続きの遅れの一因になっているとみられる。
同四半期の売上高は前年同期比15%増の14億7000万ドル、1株当たりの純利益は17セントで、いずれもアナリスト予測(売上高が13億8000万ドル、純利益が13セント)を上回った。
同社は業績発表のスライドは公開したが、電話会見は開催しなかった。
米Yahoo!はVerizonとの取引完了後、ヤフー日本法人と中国Alibabaの株を保有するAltabaという名の投資企業になる。Verizon入りする見込みの現CEO、マリッサ・メイヤー氏はYahoo!(Altaba)の取締役を退任する。
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