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AWS、Cisco WebExのようなUCサービス「Amazon Chime」提供開始
Amazon傘下のAWSが、WebExやSkype for Businessのような企業向け統合コラボレーションサービス「Amazon Chime」の提供を開始した。Windows、Mac、iOS、Android版アプリがあり、1人当たり月額15ドルで、ビデオ会議、通話、チャットが可能だ。無料でも1対1の通話とチャットはできる。
米Amazon.com傘下のAmazon Web Services(AWS)は2月14日(現地時間)、企業向けの統合コミュニケーション(UC)サービス「Amazon Chime」を発表した。Windows、Mac、iOS、Android版アプリがダウンロードでき、30日間は無料で試せる。日本からもダウンロード可能だ。
UCサービスとは、米Microsoftの「Skype for Business」や米Cisco Systemsの「WebEx」、米Googleの「G Suite」の「ハングアウト」のような、ビデオ会議、インスタントメッセージング、電話などの複数のコミュニケーションツールを統合したサービスだ。
Amazon Chimeは「これまでになく効率的なオンライン会議を簡単に設定できる」「高品質な音声・映像を提供する」サービスという。OutlookやGoogleのカレンダーでChimeの会議を設定できたり、会議の参加者状況を視覚的に確認しやすいなど、後発ならではの工夫がみられる。
料金体系は3つ。詳しい内容はプラン説明のページで確認できる。
- Basic Edition:無料で、他のユーザーが開設した会議への参加、1対1のビデオ通話、チャットサービスのみ利用可能
- Plus Edition:1人当たり月額2.5ドルで、メールドメインの管理、1人当たり1GBのメッセージ保存ストレージ、Active Directorへの接続が可能
- Pro Edition:1人当たり月額15ドルで、100人まで参加できるビデオ会議の開設が可能
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