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Google、データサイエンティストコミュニティKaggle買収で「AIの民主化」を加速
Googleが、データ分析コンペ開催で知られるKaggleを買収する。Kaggleと協力し、機械学習トレーニングをサポートしてAIの民主化を促進するとしている。
米Googleは3月8日(現地時間)、データサイエンティスト向けコミュニティを運営する米Kaggleを買収することで合意したと発表した。買収総額などの詳細は公表されていない。
Kaggleは2010年創業のサンフランシスコに拠点を置く従業員数十人の非公開企業。データサイエンティスト向けのデータ分析コンペの開催や研究用のデータセットの提供などを行っている。80万人を超えるデータ分析のエキスパートがコミュニティに参加する。
GoogleはKaggleを買収することで、人工知能(AI)への参入障壁を下げ、AIの民主化を促進すると語った。KaggleはGoogle Cloudチームに参加し、今後もコミュニティの機械学習のトレーニングやサービス導入サポートを継続していくとしている。
変更履歴:当初、Kaggleのスペルが間違っていましたお詫びして訂正いたします。[2017/3/8 10:10]
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