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Uber、アリゾナ州で自動運転中の事故発生で公道テスト停止
セクハラ問題、特許訴訟、CEOの問題動画公開などが続くUberで、今度は自動運転中の事故が発生した。この事故を受け、同社は公道テストを停止した。
米Uberは、米アリゾナ州でテスト走行中の自動運転車が3月25日(現地時間)、自動運転モード中に衝突事故に巻き込まれたことを受け、アリゾナ州とペンシルベニア州ピッツバーグで実施中の自動運転車のテストを中止することを明らかにした。米Bloombergや米Engadgetが報じた。
投稿ニュースサービスFresco Newsの動画を見ると、横転した自動運転車(VolvoのSUV、XC90ベースのモデル)と助手席側が損傷したFordの車、その後ろのもう1台の車がこの事故に巻き込まれたようだ。
地元警察はメディアに対し、Ford車が左折しようとしたUberのVolvo車に道を譲らなかったために起きた事故だと説明した。事故の責任はFord車側にあることになる。Uberはメディアに対し、この事故は自動運転中に発生したことと、負傷者はいないことを伝えた。Uberが公道でテスト中の自動運転車は、ドライバーがいつでも手動運転に切り替えられるようになっている。
同社は、この事故の原因調査が完了するまで、両州での自動運転テストを停止すると語った。
アリゾナ州は、カリフォルニア州から締め出されたUberを受け入れ、テストは昨年12月にスタートしたばかりだった。
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