Microsoft、開発者コミュニティCodePlexを2017年12月に終了へ
Microsoftが2006年に立ち上げた開発者コミュニティ「CodePlex」を終了する。「オープンソースプロジェクトのデファクトはGitHub」としてプロジェクトのGitHubへの移行を推奨している。
米Microsoftは3月31日(現地時間)、2006年8月に立ち上げた開発者コミュニティ「CodePlex」を2017年12月15日に終了すると発表した。
同社は近年、自社のオープンソースプロジェクトをGitHubで公開することが多く、CodePlexはその役割を終了したと判断したようだ。
同社のクラウド開発者担当副社長、ブライアン・ハリー氏は公式ブログで、「現在のオープンソース共有の場はGitHubが事実上の標準になっており、ほとんどのオープンソースプロジェクトはGitHubに集まって」おり、Microsoftのプロジェクトも同様だと語った。
GitHubは同日、「ようこそ、CodePlexプロジェクト」というブログを公開し、CodePlexのプロジェクトをGitHubにインポートすることでMicrosoftと協力していると語った。
CodePlexでは同日から新しいプロジェクトが立ち上げられなくなった。10月にはリードオンリーになり、終了後もアーカイブとして閲覧は可能になる見込みだ。プロジェクト担当者は、MicrosoftとGitHubが提供する移植ツールを使って自分のプロジェクトをGitHubに移植できる(詳細はCodePlex wikiを参照のこと)。
MicrosoftからのGitHubへのコントリビューター数は1万6000人以上で、企業としては最多という。米Facebookは1万5682人、米dockderは1万4059人、米Googleは1万2140人だ。
関連記事
- Microsoft、ドローンのAI学習シミュレーターをオープンソース公開
Microsoftが、ドローンやロボットなどのAI学習用のシミュレーション環境「Aerial Informatics and Robotics platform」のβ版ツールをオープンソースで公開した。高価な端末を壊さずに、自立運行のテストと学習を行える。 - Microsoft、Linux Foundationのプラチナメンバーに
近年サービスのオープンソース化を進めているMicrosoftが、Linux Foundationにプラチナメンバーとして参加すると発表した。 - Microsoft、JavaScriptエンジン「ChakraCore」をGitHubで公開
Microsoftが予告通り、Webブラウザ「Edge」で採用するJavaScriptエンジン「Chakra」のオープンソース版「ChakraCore」をGitHubで、MIT Licenseの下で公開した。 - 開発者コミュニティの威力に目覚める、MSのCodePlexが始動
Microsoftが運営する新しい開発者向けWebサイトCodePlexが正式にオープンした。開発者が協力して、同社製品を補完するソフトウェアプロジェクトを推進する場となることを目指す。コミュニティの力でプラットフォームとしての同社製品の足固めを図れるか?
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.