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乗換案内の「Citymapper」がロンドンで無料“スマートバス”テスト運行
乗換案内アプリの英Citymapperが、ロンドンで運賃無料の“スマートバス”を2日間限定で走らせる。交通機関向けツール開発に向けた第一歩だ。
乗換案内アプリを手掛ける英Citymapperは5月8日(現地時間)、英ロンドン交通局(TfL)との提携により、“スマートバス”のテストをロンドンで実施すると発表した。将来的にはバス事業を改善するサービスにつなげる計画という。
Citymapperは2011年創業のロンドンに拠点を置く非公開企業。東京を含む世界40カ国の都市をサポートする乗換案内アプリを提供している。
スマートバスのテストは、まずは5月10日、11日の2日間だけ行う。ロンドンのTfLのバスルートを走り、運賃は無料。バスには乗客向けのルート表示ディスプレイや充電用のUSBポートを備え、ドライバーは専用アプリで交通状況や乗客数などを把握しつつ、場合によってはルートを変更できる。
同社は乗換案内アプリのユーザーデータを解析するうちに、現行のバスが必ずしもユーザーに最善のサービスを提供できていないことに気づき、まずバスのルートとユーザーの需要を評価するツール(コードネーム:Simciity)を構築した。
スマートバスの実験は、バス事業に自ら参入するためではなく、バス企業向けのアプリ開発のためという。無料バスの利用データをアプリ開発に反映させていくねらいだ。「すべてを自分たちでやる必要はなく、他社と提携していきたい」としている。
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