前回に続き、海外旅行で気が付いたことを紹介します。今回は「通信まわりの失敗」についてです。
旅行の最終日、私は空港行きの乗り合いシャトルを予約していました。最近では、こうしたサービスの予約もスマートフォンのアプリからできるようになり、IT化による恩恵を実感することばかりです。スマホアプリを通じて、自分が乗る予定のシャトルの時間や、今、どのくらい近くに来ているかまでリアルタイムで把握できるのだからありがたいですよね。これまで毎回、「ちゃんと予約できているだろうか……」と不安になっていたのがウソのようです。
ところが帰国後、スマホの設定を間違えていたことに気付きました。羽田空港に到着し、自分のスマホを見るとSMSが届いていたのです。その内容は「もうすぐあなたのシャトルがホテルに着くよ」というもの。アプリでシャトルの運航状況をチェックしていたからよかったものの、SMSのみの通知だったら乗り遅れていたかもしれません。
スマホ上級者だけが陥るワナ
米国旅行中は、日本にいるときと同じように常にスマホを使い、さまざまなサービスを利用していました。米国内で調達したプリペイドSIMをSIMロックフリーのスマートフォンに入れ、“格安SIM的”に使っていたのです。現地調達のSIMなので、当然、電話番号が現地のものになっているわけですが、各種サービスの連絡先を普段日本で使っている電話番号に設定していたため、このようなことが起きてしまったのです。
海外旅行中に電話がかかってくると、着信する側にも「着信料」がかかります。そのため、私は渡航前にあらかじめIPフォンへと転送する設定にしていました。これなら転送は無料で、電話はデータ通信を使ったIPフォンにかかってくるため、余分なコストはほぼかかりません。しかし、このとき私は“SMSは転送されないこと”をすっかり忘れていたのです。同じような設定をしていた知人も、「Uberの連絡がSMSでやってきて、その通知を読めなかった」という失敗をしていました。
これは、“現地のプリペイドSIMをSIMロックフリーのスマホに入れて使う”という、「スマホ上級者」が陥る、ちょっとした落とし穴と言えます。
最近では、Twitterの2要素認証などでもSMSを使うため、ログイン時に困ることも出てくるかもしれません。今回のようにアプリで通知をチェックできるならいいのですが、もしホテルやレストランの予約時に、相手が電話ではなくSMSで変更の連絡をしてきたら、情報を受け取れずに困ることになります。次回の渡航時には、何か対策を考える必要がありそうです。
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