NEC、最大300万円の保険が付くサイバー攻撃の初動対応サービスを開始
NECと東京海上日動火災保険は、サイバー攻撃を受けた際の原因究明やデータ保全などの迅速な初動対応とサイバー保険を組み合わせた支援サービスを開始する。
NECは、東京海上日動火災保険(東京海上日動)と共同で、サイバー攻撃を発見した際の初動対応サービスとサイバー保険を組み合わせた「ActSecureサイバー攻撃初動対応支援サービス」を、2017年10月より販売する。
同サービスでは、サイバー攻撃を受けた疑いのあるPCをNECのセキュリティ要員が調査し、解析受付から、状況ヒアリング、解析結果の報告までの一連の初動対応を24時間以内に実施する。サービス利用者には、誰でもPCのデータ保全を容易に行えるデータ保全ツールを提供する。
万一、深刻なインシデントが発見された場合は、NECグループのセキュリティ専門企業であるサイバーディフェンス研究所(CDI)によるマルウェアの解析やログ分析などのフォレンジック解析を実施し、サーバやネットワーク機器を含むシステム全体を対象とした緊急対応を行う。
サービスには、東京海上日動のサイバー保険が付帯するため、緊急時のCDIによるフォレンジック解析の費用を300万円の範囲内で補償。解析要員の手配や保険適用時の手続きは、NECが一元的に行う。これにより、追加費用や保険適用の申請を必要とせず、深刻なインシデント発生時におけるシステム全体の被害状況の把握や影響範囲の特定が可能になる。
利用価格は、月額25万円(税別)から。NECでは、インシデント対応の専門要員を確保することが困難な組織を対象に、サイバー攻撃の被害を極小化するためのインシデント対応体制を実現するサービスとして展開し、今後3年間に10億円の販売を目指すとしている。
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