NTT Com、国内データセンターから「ServiceNow」を提供へ
NTT Comが、国内データセンターから「ServiceNow」のサービス提供を開始。データを国内で保持したい金融、公共分野などのニーズに対応する。
NTTコミュニケーションズ(NTT Com)とServiceNow Japanは、NTT Comの国内データセンター「Nexcenter」に、SaaS型ITサービスマネジメント(ITSM)ツール「ServiceNow」の基盤を構築し、ソリューションとして提供することで合意した。
ServiceNowは、企業内の各種ITサービスをITIL(IT Infrastructure Library)に基づく運用プロセスで管理するITサービスマネジメントのクラウドサービス。ポータル、データベース、ワークフロー、開発環境、機械学習機能などを擁する単一プラットフォーム上で、ITSM、カスタマーサービス、セキュリティオペレーション、人事管理サービスなどを提供し、企業内の広範囲なビジネスプロセスを部門組織を横断する形でワークフロー化できる。
今回、NTT Comが同社の国内データセンターにServiceNow基盤を構築したことで、国内に閉じた形でサービスを提供できるようになった。これにより、金融、公共分野などをはじめ、第三国へのデータの移動を望まない企業や団体のニーズに対応する。
併せてNTT Comは、これまで培ってきたITサービスマネジメントにおける運用実績やノウハウを生かし、業務プロセスの標準化に向けたコンサルティングや、導入支援、運用までを含めた一元的なサポートを提供。各種の業務プロセスのデジタル化や最適化によって、業務の精度と効率性の向上を支援するとしている。
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