難しい“帳票手書き文字の正確な読み取り”、AIで高精度に キヤノンMJの自動認識ソリューション
キヤノンMJは、OCR分野でCogent Labsと協業し、手書きの文字高精度に自動認識する帳票入力ソリューションを発表。紙帳票の電子化や紙文書からのエントリー業務の効率化を支援する。
キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は、AI関連サービスを手掛けるCogent Labsとの協業の下、手書き文字を高精度に読み取って電子化する「手書き AI OCRソリューション」の提供を11月から開始する。
同ソリューションは、Cogent LabsのAIを活用した手書き文字デジタル化サービス「Tegaki」と、キヤノンの画像処理技術によるOCR開発キット「Rosetta-Stone-Components」を連携させ、手書き文字の高精度な自動認識を可能にするもの。
文字認識の際は、Rosetta-Stone-Componentsの画像補正や文字認識技術により、背景などのノイズの除去や不鮮明な文字を精細に解析するなどの前処理を行い、読み取りやすい画像を作成。その上で、Tegakiを活用し、手書き文字を高速かつ高精度にデータ化して必要な情報を抽出する。
Tegakiは、文脈から文字を認識する独自開発のAI技術による文字データの処理機能と、ディープラーニングによって読み取り精度を継続的に向上させる機能によって、高精度な識字率を実現。Cogent Labsの検証によると、手書き文字の認識率99.22%を記録している。
利用料金は、初期費用は個別見積もり、月額費用としてtegakiの利用料金月額20万円から(税別)。
同ソリューションと、「定型・非定型帳票OCRエントリーシステム」といった他の業務ソリューションと組み合わせるなど、顧客の要望に合わせたシステムの構築も可能。キヤノンMJでは、同ソリューションを金融、流通、製造業などの大手企業を中心に拡販し、業務プロセスの最適化を支援するとしている。
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