キヤノンITソリューションズは2月13日、韓国のセキュリティ企業Jiran Securityが開発するメールセキュリティ製品「SPAMSNIPER AG」を14日に発売すると発表した。Jiranの日本法人と同製品の国内独占販売契約を締結した。
Jiranは1994年創業のソフトウェアメーカー。国内ではキヤノンITソリューションズが提供するセキュリティサービスのスパム対策機能のエンジンに採用するなど、以前から協業関係にあったという。
SPAMSNIPER AGは、キヤノンITソリューションズとJiranが共同企画で開発した製品。Jiranが提供しているスパム対策・メール誤送信対策製品「SPAMSNIPER」をベースに、メール無害化の機能を追加した。
メール無害化機能では、添付ファイルのあるメールやHTMLメールの遮断、添付ファイルの削除、HTMLメールをテキスト化することによる悪質サイトへのリンクの無効化ができる。元のメールは原本として保存でき、添付ファイルやリンク先の安全性を確認してから、ユーザーに配信することもできるという。
同社では新製品を活用することで、巧妙な手口でマルウェアなどを送り付ける標的型攻撃メールや、マルウェアダウンロードサイトへユーザーを誘導しようとする攻撃メールへの対策が可能になると説明する。
製品はアプライアンスおよびソフトウェアで提供され、アプライアンスの市場想定価格は、最小構成の場合で118万8000円から。キヤノンITソリューションズは2020年に10億円の売上を見込んでいる。
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