連載
第1回 SaaS型ERPは、本当に短期間で導入できるのか:SaaS型ERP導入に失敗しないための「5つのポイント」(1/3 ページ)
経営判断の迅速化が求められる中、SaaS型ERPの導入を検討する企業が増えています。この導入を成功させるためには、どんなポイントに注意すればいいのでしょうか。「導入アプローチ」「コスト」「人、組織」「システム構成」「業務改革」の5つの側面から解説します。
経営判断の迅速化が求められる中、SaaS型ERPの導入を検討する企業が増えています。
SaaS型ERPのメリットは、新規事業の立上げや事業の拡大に合わせて短期間で導入できること、コスト削減に寄与すること、IT部門やユーザー部門の組織改革・業務改革を促進できること、ITガバナンスの強化に役立つことなど多岐に渡ります。
一方で、複数の企業が1つのシステムを共有することから、自社固有の要件への対応には限界があるなど、制約があることに留意が必要です。
そこで、本連載では、SaaS型ERPのメリットを最大限享受するためにはどうしたら良いか、「導入アプローチ」「コスト」「人、組織」「システム構成」「業務改革」の5つの側面から解説していきます。
SaaS型ERPを最大限活用するために
関連記事
- 連載:「SaaS型ERP導入に失敗しないための「5つのポイント」」記事一覧
- クラウド化が加速するERP、市場規模は前年比4.4%増
矢野経済研究所が、国内ERPの市場動向調査結果を発表。2016年のERPパッケージライセンス市場は前年比4.4%増で、伸び率はやや減速傾向だったが、クラウド化は本格的に進展する見通しだという。 - クラウドERP、7割強が「利用しない」も5年後に急減か
多くの企業が現時点では利用しない意向だが、10年後は大幅に減ると予想されている。 - リコー、新事業を支える経営基盤にオラクルのクラウド型ERPを採用
リコーは、新たな価値創造事業の経営基盤に「Oracle ERP Cloud」を採用。独自技術を応用した新規事業の迅速な拡大を目指し、基盤事業を最適化する。 - なぜ、MSは「Dynamics 365」でERPとCRMを統合したのか
マイクロソフトがERPとCRMを統合したクラウド型業務アプリケーション「Microsoft Dynamics 365」を提供開始した。両分野を統合した製品が登場したのはこれが初めてだ。同社の狙いはどこにあるのか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.