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T-Mobile、TVサービスを2018年に立ち上げへ 「消費者に選択の自由を」とレジャーCEO
米通信事業者第4位のT-Mobileが、2018年中に有料放送テレビ市場に参入すると発表した。ジョン・レジャーCEOは「消費者の嫌われ者、CATV企業と衛星TV企業と戦う」と宣言した。
米通信事業者のT-Mobileは12月13日(現地時間)、2018年中に有料放送テレビ市場に参入すると発表した。そのためにCATVの新興企業Layer3 TVを買収したことも発表した。
T-Mobileのジョン・レジャーCEOは公式YouTube動画で「消費者の嫌われ者、CATV企業と衛星TV企業と戦う」と宣言した。
「みんなテレビは好きだがテレビのプロバイダー(CATVや衛星TV企業のこと)は嫌っている。低レベルな顧客サービス、お粗末な技術、高い利用料のサービスばかりで、選択肢がない状態だ。われわれはこの市場に参入し、全米の消費者の苦痛を解消する」と語った。
レジャー氏は具体的なサービスの詳細については何も発表しなかったが、T-Mobileの契約者でなくても「すべてのネットに接続する端末で利用可能にする」としている。発表動画を見ると、提供サービスには少なくともHuluやNetflix、YouTubeが含まれるようだ。
T-Mobileが買収するLayer3 TVは、2013年創業のコロラド州デンバーに拠点を置く非公開企業。米国の一部地域向けに、275以上のチャンネルの番組をすべてHD品質で提供している。STBはWi-Fiに接続でき、テレビだけでなく、Wi-Fiで接続したスマートフォンなどでもコンテンツを視聴できる。
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