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米CATV市場4位のCharterが2位TWCの買収を発表 首位Comcastに迫る規模に
米CATV市場で4位のCharter Communicationsが、首位Comcastが4月末に買収を断念した業界2位のTime Warner Cableを買収すると発表した。独禁法当局はこの買収を認めるとみられている。
米CATV市場4位のCharter Communicationsは5月26日(現地時間)、2位のTime Warner Cable(以下、TWC)を買収することで合意に達したと発表した。買収は新たに設立する親会社New Charterとの株式交換で行われ、総額は約550億ドルに上る。
Charterは4月にCATV市場6位のBright House Networksの買収も発表しており、3社を合わせると全米41州の2390万人の顧客を擁することになる。首位ComcastのCATVの契約者数は約2700万人。
ComcastはTWCを452億ドルで買収しようとしていたが、米司法省と米連邦通信委員会(FCC)の懸念を受け、4月に買収断念を発表した。
FCCのトム・ウィーラー委員長は同日、Charterによる買収発表を受けて「FCCはすべての買収について公共の利益へのメリットとデメリットを審査する」という声明を発表(リンク先はPDF)したが、米Bloombergによると、ウィーラー委員長は先週、CharterとTWCのCEOに対し、この取引には問題がないと電話で告げたという。
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