Google、不要な「リマインダー広告」のミュートを可能に
オンラインで何かを購入すると関連する広告がいつまでも表示される「リマインダー広告」。Googleが、不要になったリマインダー広告をミュートできるようにした。
米Googleは1月25日(現地時間)、ユーザーがGoogle広告ネットワーク上の広告をより自由に管理するための2つの新機能を発表した。同日からローリングアウトしていく。
リマインダー広告の個別ミュート
リマインダー広告とは、ユーザーが以前閲覧したWebサイトの広告が別のWebサイトやGoogle検索ページに表示される広告のことだ。例えば楽天でモバイルバッテリーを検索すると、他のWebサイトで楽天のモバイルバッテリーの広告が表示されるというもの。
便利なこともあるが、既にモバイルバッテリーを購入して情報が不要になっても関連広告が表示されるのはユーザーにとってはうっとうしいし、広告主にとっても無駄だ。
新機能では、ユーザーが表示したくないリマインダー広告を非表示にできる。方法は、アカウント情報の「広告設定」を開き、スクロールしていくと「リマインダー広告」が表示されるので、ここで削除したい広告主の[×]をクリック(タップ)する。
表示されない期間は90日。Googleの広告サービスを使っていないサイトやアプリでは、引き続きリマインダー広告が表示される場合がある。
広告のミュート機能の向上
Googleの広告ネットワークで表示される広告の右上には[×]ボタンがついており、これをクリック(タップ)することで同じ広告を表示させないようにできる(別の広告が表示される)。
今回の改善で、1つの端末でミュートした広告は、同じGoogleアカウントで使っている別の端末でも表示されなくなるようになる。例えば、PCでミュートすると、スマートフォンでも表示されない。
また、ミュートボタンが表示される場所が増えるという。具体的な説明はないが、「Googleと提携しているより多くのアプリやWebサイト」で広告をミュートできるようになる。
Googleが2012年に広告のミュートボタンを追加してから、ユーザーから多数のフィードバックを受けているという。1日当たり数百万のユーザーがミュートボタンを使っており、2017年だけでも50億件のフィードバックがあったとしている。こうしたフィードバックに基づいて、約100万の広告をネットワークから排除した。
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