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Intel、不具合修正の脆弱性対策パッチを追加リリース Kaby Lake以降の世代に対応
Intelは「Skylake」「Kaby Lake」「Coffee Lake」を搭載したプラットフォーム向けのマイクロコードアップデート正式版を、OEM向けにリリースした。
米Intelは2月20日、「Meltdown」「Spectre」と呼ばれるCPUの脆弱性への対策パッチで不具合が発生していた問題に関連して、不具合を修正したマイクロコードアップデートを「Kaby Lake」などのプロセッサ向けにもリリースしたと発表した。
今回リリースされたのは、「Kaby Lake」「Coffee Lake」、そして一部の「Skylake」(いずれも開発コード名)を搭載したプラットフォーム向けのマイクロコードアップデート正式版。これで第6世代〜第8世代の「Intel Core」と、最新版の「Intel Core Xシリーズ」、およびデータセンター向けの「Intel Xeon Scalable」「Intel Xeon D」の各プロセッサがカバーされるという。
新しいマイクロコードの更新版は、OEMのファームウェアアップデートを通じてユーザーに配信される見通し。
Intelの脆弱性対策パッチを巡っては、当初リリースされたファームウェアアップデートの適用後にリブートの回数が増える不具合が確認されたため、いったん配信を中止していた。
今回のアップデート開発にあたっては、顧客や業界パートナーによる集中的なテストを行い、正式リリースできる状態にあることを確認したと説明している。
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