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Uber、医療機関が患者の送迎を予約する「Uber Health」立ち上げ
Uberが、医療機関向けに診察時間に合わせて患者を送迎するための配車を手配するサービス「Uber Health」を米国で立ち上げた。患者はUberのアカウントも、スマートフォンすら必要ない。
米Uberは3月1日(現地時間)、医療機関向けの患者送迎サービス「Uber Health」を米国で立ち上げたと発表した。病院などが、患者の診察時間に合わせてWebアプリのダッシュボードで配車を予約できる。
医療機関は30日前〜数時間前にダッシュボードで配車を予約できる。患者はUberアプリがなくても、スマートフォンを持っていなくても利用可能。携帯電話を持っている患者にはテキストメッセージで予約されたことや、車が向かっていることをプッシュ通知する。携帯電話さえ持っていない患者の場合は、医療機関が電話する必要がある。
料金は、通常の配車と同じ。医療機関が1カ月分をまとめて支払う。患者は病院のサービスとして無料で利用できる。配車履歴や配車ごとの料金もダッシュボードで確認できる。
米国では、診療時間に来られない患者が年間360万人いるという。Uber Healthは、医師の時間ロスを減らし、通院が困難な患者をサポートできそうだ。
既に100以上の医療機関がβプログラムでUber Healthを使っている。
プライバシー対策として、HIPAA(医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律)に準拠し、HIPAAコンプライアンス企業のClearwater Complianceとも提携している。
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