ゲーム業界の情シス、ここがツラいよ――悩みを抱えた20人がCygamesに大集合:俺達の情シス ゲーム業界分科会レポート(2/4 ページ)
ITmedia エンタープライズ編集部主催の情シス交流会「俺たちの情シス」にゲーム業界を対象とした分科会が誕生。東京・渋谷のCygamesの本社でイベントを行いました。みんなで悩みを話してみると、意外と多くの企業が同じテーマで悩んでいた……!
アンケートの話題は「ライセンス管理」に集中
ライトニングトークの後は、参加者の皆さんが今悩んでいるテーマを大募集。中でも多かったのが「ライセンス管理」に関するものでした。司会の池田が「ライセンス管理にうまく対応できている」企業を会場から募ったものの、さすがに誰の手も上がりません。逆に「ウチも大変だ」というエピソードを聞くと、何人もの手が上がりました。
ソフトウェア運営会社のBさんは、「他社が開発したゲームを買い取って運営しているが、それまで使っていたソフトウェア環境をそのまま持ってくると、契約者が元の会社であるため、その切り替えから始めなければならない」と苦労を語ります。特にライセンス型のフォントなどは、インストールしてもアクティベートを外していないようなケースもあり、社員が退職した際に、追跡管理が煩雑になるそうです。
Bさんの話を聞き、Cygamesの星野さんからは「Cygamesは機材・ライセンス情報管理専任のスタッフを置いて、Redmine(タスク管理ツール)のチケットとの整合性が取れるよう、データを維持している」という話が。「情報の正しさを維持することが最も重要で、それを実現するためならどんなに泥臭いことも実行するべき」という考えを徹底しているとのことでした。
また、より良い運用体制構築のために、社内向けDBを担当する社内アプリチームが管理ツールの開発を進めており、一部機材についてはそのツールを使った運用が開始されているそうです。
D社に勤めるEさんも、ライセンスのサブスクリプションで泣かされている1人。「集中管理できるものはいいが、個別にアクティベートするものはPCを持っていかれてしまうとどうしようもない。特に開発素材などは、イラストレーターが個人PCのHDDにインストールしてしまっていることが多く、社内で回収できればいいけれど、持って行かれてしまうとかき集めるのに非常に手間がかかる。そういうことが日常業務で発生して、管理工数を取られてしまう」のが悩みということです。
関連記事
- 俺たちの情シス
- 「俺たちの情シス」ゲーム業界分科会、始動! 2月27日に第1回を開催
エンタープライズ編集部主催の情シス交流会「俺たちの情シス」にゲーム業界を対象とした分科会が始まります。第1回を2月27日に開催しますので、ゲーム業界の情シスの皆さん、奮ってご参加ください! - 情シスが働き方を変えていく! LT大会でヒントやアイデア続々の「俺情2017年大忘年会」
ITmedia エンタープライズ編集部主催の“情シスによる情シスのための交流会”「俺たちの情シス」の第10回は、7人が登壇してライトニングトークを繰り広げ、「情シスとしての成長」を語りあいました。 - MS本社で大暴露? 「我が社がWindows 10へのアップグレード移行を諦めた52の理由」
Windows 10の導入をネタに開催した読者イベント「俺たちの情シス 出張版スペシャル2」。後編では、残り2つのライトニングトークの内容を紹介していきます。「実際、マイクロソフトではどう運用しているのか?」といったテーマのお話も。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.