新たなデバイス×デザイン空間で働き方はどう変わる? クリエイティブな「PR Room」の効果は:Microsoft Focus(2/2 ページ)
日本マイクロソフトが、外部との会議や取材などに使う「PR Room」を“クリエイティブな空間”に刷新。新たなデバイスとデザイン空間で働き方はどう変わるのか。
クリエイティブなオフィス×Microsoftデイバイス&クラウドが融合するワークスタイル
日本マイクロソフトでは、PR Roomとは別に、30階の来客スペース内に、クリエイティブ スペースをコンセプトにした部屋を用意している。こちらは、社内会議や来訪者と会議を行うために作った部屋というよりも、コンセプトを紹介するショールームとしての役割が中心だ。
30階のクリエイティブ スペースには、アイデアの共有や迅速なプロトタイプ製作といったクリエイティブワークに最適化した「メーカー・コモンズ(Maker Commons)」と、2人が共同作業するクリエイティブワークに適した「デュオ・スタジオ(Duo Studio)」の2タイプの空間が用意されている。
メーカー・コモンズでは、Surface Hubや「Surface Book」などの各種SurfaceデバイスとMicrosoft 365を組み合わせながら、「会話」や「試作」「集中」といった切り替えを素早く行いながら、創造性を発揮できるという。
また、デュオ・スタジオは、Surface Studioを使用して、個人ごとの仕事をサポートしながら、2人が共同作業するクリエイティブワークを可能にしたスペースで、他の人を招き入れてSurface HubとMicrosoft 365を活用した意見交換ができるほか、リラックスして休息できるラウンジ的要素も含んでいる。
クリエイティブ スペースは、先に触れたように、2017年3月に米Steelcaseと米Microsoftが発表したパートナーシップに基づいたものであり、米国外では、日本にしかない。日本マイクロソフトとSteelcaseでは、個別の商談やセミナーの開催、働き方改革の取り組みを紹介するオフィスツアーなどを通じて、法人ユーザーに対して、クリエイティブ スペースを提案している。
日本マイクロソフトは、オフィスの移転や開設、レイアウト変更などを行う法人ユーザーに対して、自社製品やサービスに加えて、Steelcaseのソリューションを提案。また、日本マイクロソフトが展開する「働き方改革推進会社ネットワーク」の賛同法人向けに、クリエイティブ スペースを紹介するセミナーをSteelcaseと連携して実施している。
さらに、東京・南麻布に設置されているSteelcaseのショールーム「スチールケース ワークライフ東京」では、日本マイクロソフトの本社内に設置したタイプ以外のクリエイティブ スペースも設置しており、企業の特性や企業内のさまざまなシーンに合わせたオフィス提案を行っているという。
2月下旬には、日本マイクロソフトの社員の希望者を対象に、スチールケース ワークライフ東京で、テレワークを体験する試みを実施するなど、両社のコラボレーションは意外なところでも進んでいるようだ。
現時点では、クリエイティブ スペースの提案にはPR Roomに最適化した部屋はないが、日本マイクロソフトの新たな取り組みによってノウハウが蓄積されれば、これまでにはないPR Roomの提案が生まれるかもしれない。
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