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「シリア攻撃後、ロシアのトロールが2000%増」──米国防総省
米連邦政府が英仏と共同で13日に行ったシリアへの空爆後、「ロシアのトロール(が2000%増加した」と米国防総省が発表した。「トロール」は、ロシア政府による虚偽プロパガンダを指すようだ。
米国防総省は4月14日(現地時間)、13日に英仏と共同で行ったシリアの化学兵器関連施設への空爆についての記者会見で、「この24時間の間に、ロシアのトロールが2000%増加した」と語った。
ネットスラングとしての「トロール(troll)」は、炎上を狙ったネタを投稿する人あるいはその投稿を指す。国防総省のダナ・ホワイト報道官が具体的に何を指しているのかは不明だ。
前日にはジェームズ・マティス国防長官が記者会見で「われわれは数日中にアサド政権支持者による虚偽情報キャンペーンが急増すると予測している」と語った。
米上院軍事委員会のベンジャミン・サッセ議員(共和党・ネブラスカ州選出)は14日、ホワイト氏の発表を受け、「米国民は、これからの戦争は今回のように変わっていくことを理解しなければならない。ロシアは偽情報のプロパガンダのために莫大な投資をしている。(中略)われわれの敵は、米国社会の混乱と不信感を高めようとするだろう」という声明文を発表した。
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