「Google Chrome 66」安定版 動画の自動再生がなくなり、62件の脆弱性に対処
GoogleのWebブラウザ「Chrome」の安定版がバージョン66になり、動画が自動再生設定になっているWebページを開いても自動再生されないようになった。また、深刻度が5段階で最高の「Critical」2件を含む66件の脆弱性が修正された。
米Googleは4月17日(現地時間)、デスクトップ(Windows、Mac、Linux)向けWebブラウザ「Chrome 66」(66.0.3359.117)の安定版を公開した。Android版も向う数週間中にリリースの見込み。
一般ユーザー向けの新機能としては、Chrome 64で追加されるはずだったが見送られた動画の自動再生無効化がようやく実現した。筆者の環境(Windows 10)でCNNなど複数のWebサイトで確認したところ、Chrome 65では自動再生されていたWebページの動画が、クリックするまで再生されないようになった。
開発者向けの説明によると、Chromeでの自動再生のポリシーは、自動再生の無効が基本で、もしユーザーがクリック(タップ)したら再生するというシンプルなものになった。モバイルの場合は、ユーザーが該当するサイトをホーム画面に追加した場合も音声付きで自動再生される。
また、3月に予告していた通り、2016年6月1日より前に発行されたSymantec傘下のTLS/SSLサーバ証明書が導入されたWebサイトを開こうとすると警告が表示される。
セキュリティ関連では、深刻度が5段階で最高の「Critical」2件、「High」6件を含む62件の脆弱性が修正された。
この他の開発者向け新機能については公式ブログやYouTube動画を参照されたい。
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