大日本印刷(DNP)は2018年4月27日、京都中央信用金庫と共同で開発したスマートフォン用の「京都中央信金アプリ」に、顔認証による本人認証機能を搭載した「残高・取引明細照会サービス」を追加したと発表した。既にAndroid端末とiOS端末向けに同アプリの提供を開始している。
DNPと京都中央信用金庫は、口座開設の申し込みをスマートフォン上で簡単に行える同アプリを開発し、2018年1月にサービスの提供を開始した。アプリは、さまざま金融サービスが受けられる総合アプリとして開発したもので、口座開設の申し込みだけでなく、京都中央信用金庫が発信する各種情報も閲覧できる。
今回、同アプリと京都中央信用金庫のサーバの間で安全にデータを連動できるオープンAPIを活用し、顔認証による本人確認で、スマートフォンでの残高や取引利用明細の確認ができるサービスを追加した。
同アプリはAPI経由で京都中央信用金庫のシステムと直接連携しているため、口座保有者はインターネットバンキングの契約がなくても、普通預金のキャッシュカードがあれば、スマートフォンから残高や取引明細の閲覧が可能だという。
なお、顔認証に加え、指紋認証機能のある端末の場合は指紋認証も利用できるという。
本人認証に顔認証技術を導入したことで、従来の認証パスコードによるIDとパスワードの入力の手間を省くことができ、利用者の利便性を向上するとともに、情報セキュリティを強化したとしている。
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