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Google、GDPR施行に向けた新プライバシーポリシーを公開
Googleが、5月25日のEUによるGDPR(一般データ保護規則)に先立ち、新しいプライバシーポリシーを公開した。イラストや動画を多用し、Googleがどのような情報を集めており、ユーザーはどう管理できるかを説明している。
米Googleは5月11日(現地時間)、新しいプライバシーポリシー(リンク先は日本語版)を公開したと発表した。発効するのは、欧州連合(EU)のGDPR(一般データ保護規則)が施行される5月25日からだ。
この新ポリシーによって、ユーザーの現在の設定や情報の処理方法が変わることはない。ポリシーの透明性をより高くし、分かりやすくしたという。
大きな特徴は、動画やイラストの多用だ。従来のプライバシーポリシーはテキストだけだったが、要所要所に説明的なイラストや動画が挿入されている。例えば下の「お客様によるプライバシーの管理」の動画では、広告のためにGoogleがどのような情報を集めているかと、それを確認し、管理する方法を説明している。
同社はまた、すべてのGoogleアカウントユーザーに対し、メールでもプライバシーポリシーの更新についてメールした。
スンダー・ピチャイCEOは4月、1〜3月期の業績発表後の電話会見で、GDPRについて過去18カ月かけて準備してきたと語っていた。
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