Facebook、米連邦議会に229ページの回答書を提出
Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOが4月の米連邦議会の公聴会で「後で調べて回答する」としていた“宿題”が議会に提出され、これを議会が公開した。
米連邦議会は6月11日(現地時間)、4月10日と11日に米Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOを招いて実施した上院と下院での公聴会に関してFacebookが提出した追加回答文書を公開した。
公聴会では2000以上の質問が投げられ、その一部について、ザッカーバーグ氏が「調べて後ほど回答する」としていた。
回答書は229ページに上る。例えばFacebookがログインしていないユーザーの情報も収集しているのかという質問に対しては、Webサイト上の「いいね!」ボタンなどをログインしていないあるいは非Facebookユーザーがクリック(タップ)した場合、そのユーザーのWebブラウザ情報、端末情報の他、WebサイトオーナーがFacebookとの共有を選択していればそのユーザーが購入した製品の情報などをFacebookが入手するが、そうした行為は米Googleも行っている“インターネットの標準的な機能”だとしている。
「Facebookの追跡ソフトが有効になっているWebサイトはいくつあるのか?」という質問には、追跡ソフトは提供していないと反論した上で、2018年4月16日までの時点で、いいね!ボタンを表示するサードパーティーのWebサイトは840万件、シェアボタンは93万件、「Facebookピクセル」(Webサイトでの訪問者のアクションを把握して広告効果を測定する分析ツール)をインストールしたWebサイトは220万件だと答えた。
回答書の全文はこちら(リンク先はPDF)で読める。
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