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中国ZTE、CEOを含む幹部総入れ替え──米政府の制裁解除条件の1つをクリア
中国ZTEが、米連邦政府による制裁解除の条件の1つである幹部の入れ替えを実施した。CEO、CTO、CFOをはじめとする多数の幹部の入れ替えが取締役会で承認された。
中国ZTEは7月5日(現地時間)、取締役会を開き、CEO、CTO(最高技術責任者)、CFO(最高財務責任者)を含むほとんどの幹部の入れ替えを決定したと発表した。
同社に対しては米連邦政府が4月、米企業からの製品購入を禁止する制裁を課したが、米商務省とZTEは6月7日、条件を満たせば制裁を解除することで合意した。条件の1つとして、30日以内の取締役会と経営陣の刷新があり、取締役会は6月29日に刷新済み。経営陣刷新もこれで期限内に実施したことになる。
CEOのツァオ・シャンミン氏の後継には、1998年にZTE入りしたベテランでドイツ事業の責任者を務めた経験のあるシュー・ズーヤン氏が就任する。
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