Instagramがセキュリティ対策強化、サードパーティーの二段階認証アプリにも対応
サードパーティーの認証アプリに対応するほか、著名人などの公式アカウントについては、認証バッジの取得をInstagramアプリから申請できるようにする。
米Facebook傘下のInstagramは8月28日、ユーザーやアカウントの安全を守るため、二段階認証などのセキュリティ強化策を講じると発表した。
Instagramでは現在でも携帯電話のSMSを使った二段階認証を利用できるが、新たな措置として、サードパーティーの認証アプリを使って自分のアカウントにログインすることも可能にする。こうした二要素の認証を使うことで、「Instagramへのセキュアなログインが、もっと簡単かつ安全になる」と説明している。
この機能は今後数週間かけて、世界で利用できるようにする予定だといい、設定メニューから「二段階認証」を選び、「認証アプリ」を選択して利用する。
さらに、大勢のユーザーが参照するアカウントについては、ユーザーがそのアカウントの信憑性をチェックできるよう、「このアカウントについて」という項目を設けて、Instagramに加入した日付や所在国、ユーザー名の変更といった情報をチェックできるようにする。
SNSをめぐっては、外国からの選挙介入や世論操作に悪用された疑惑が米欧などで相次ぎ浮上しており、FacebookやTwitterなども対策に乗り出していた。「特に時事問題や政治関連の情報などを共有しているアカウントについては、詳しく知ることが重要だという声が寄せられていた」とInstagramは説明する。
また、著名人や大手ブランドなどのアカウントについては、公式アカウントであることを証明する認証バッジの取得を、Instagramアプリ内のフォームから申請できるようにする。申請については同社で審査を行った上で、可否を通知する。認証取得のための料金は請求しないとしている。
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