ニュース
Twitter、健全性対策でMAUは900万人減も予想を上回る増収増益
Twitterの7〜9月期の決算は、売上高は29%増の7億5800万ドル、純利益は7億8900万ドル。4四半期連続の黒字になった。botの大量削除などにより、MAUは900万人減少した。
米Twitterは10月25日(現地時間)、第3四半期(7〜9月)の決算を発表した。売上高は前年同期比29%増の7億5800万ドル、純利益は7億8900万ドル(1株当たり1ドル2セント)。前年同期は2100万ドルの赤字だった。株式報酬費やTACコストなどの特別費用を除いた非GAAPベースの純利益は1億6300万ドル(1株当たり21セント)だった。
4四半期連続黒字は同社としては初めてのことだ。
売上高、非GAAPベースの1株当たり純利益ともに、アナリスト予想(売上高は7億260万ドル、非GAAPベースの純利益が1株当たり14セント)を大きく上回った。
増収増益だったが、botの大量削除などにより、MAU(月間アクティブユーザー数)が前期より900万人減り、3億2600万人になった。この減少については前期の業績発表の際に予告していたことだ。
ジャック・ドーシーCEOは電話会見で、「われわれはサービスの健全性を長期的な成長基盤とみている。(会話の健全性を保つという)イニシアチブは、ユーザー体験のためだけでなく、プラットフォームの長期的成長のために非常に重要だ」と語った。
同社は10〜12月期にもさらにMAUが減少すると予告した。なお、TwitterはDAU(日間アクティブユーザー数)を公表しないが、DAUは前年同期比で9%増加したという。
関連記事
- TwitterのドーシーCEO、「まずは不正ツイート拡散対策にフォーカス」──Washington Postインタビュー
陰謀論者のアカウントを凍結しないことや逆に多くのアカウントが凍結されていることなどで波紋を呼んでいるTwitterのジャック・ドーシーCEOが、「限られたリソースで今フォーカスしているのは、不正なツイートの拡散対策」だと語った。 - Twitter、「会話の健全性」の測定指標公募の結果、2パートナーと協力へ
Twitterが3月に公募した会話の健全性測定指標の230件以上の応募から、2つのプロジェクトを採用すると発表した。1つは蘭ライデン大学助教らによるエコーチェンバーなどに関するプロジェクト、もう1つは英オックスフォード大学教授率いる偏見や差別を減少させる方法についての取り組みだ。 - TwitterのMAUが前期比100万人減、“会話の健全性”対策で
Twitterの4〜6月期決算は売上高は2桁増、純利益は過去最高だったが、MAUは“会話の健全性”対策で大量のbotを削除したことやEUのGDPRの影響により、前期より100万人減り、3億3500万人になった。 - Twitterのフォロワー数減少の可能性──ロックアカウントを数に入れなくなるため
Twitterでの人気のバロメーターでもあるフォロワー数が減る可能性がある。Twitterが“会話の健全性”向上のためにロックされたアカウントをフォロワーとしてカウントしなくなったためだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.