AIアシスタントはスマスピより自動車で使われている──米Voicebot調べ
Voicebotの調査によると、AI音声アシスタントは、米国ではスマートスピーカーでよりも車内での方が使われており、車内での用途で最も多いのは電話をかけること、次は道案内だった。
米国では、AI音声アシスタントは車内での利用が家庭のスマートスピーカーの約2倍──。AIおよび音声サービスに特化した米オンラインメディアVoicebotは1月15日(現地時間)、このような調査結果を発表した。
調査対象全体の45.3%が車内で音声アシスタントを使っていると答えた。スマートスピーカーでの利用は22.9%。最も多いのはスマートフォンでの利用で、58.2%が使っていると答えた。米国で販売されているiPhoneには「Siri」が、Android端末のほとんどには「Googleアシスタント」が搭載されている。
Voicebotは、米国は車社会であり、車中にいる時間が長いこと、運転中はホイールから手が離せず、目も前方に向けている必要があるので、音声アシスタントが利用されるのは当然だとしている。
車内での利用手段で最も多いのはスマートフォンとBluetoothでの接続(32.1%)、次は車載システム(32.0%)で、AppleのCarPlayが20.7%、Android Autoは9.5%だった。
車中での利用で最も多いのは電話をかけることで、73.7%だった。次は道案内で50.3%、テキストメッセージの送信が41.2%だった。家の中で使うスマートスピーカーではトップが「質問する」で次は「音楽サービスをストリーミングする」、「天気予報」「タイマーのセット」と続く。
現在、音声アシスタント関連アプリの多くはスマートスピーカーでの使用にフォーカスしているが、この調査結果は車内やスマートフォン向け音声アシスタントアプリにチャンスがあることを示すとVoicebotは指摘する。
この調査は、米国在住の18歳以上の1040人を対象に、2018年9月にオンラインアンケートで実施された。
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