Apple、「FaceTime」の脆弱性を修正 応答しなくても声が聞こえてしまう問題に対処
Group FaceTime通話の処理に関するロジック問題が原因で、Group FaceTimeの呼び出しを行った側が、受信者に応答させることができてしまう恐れがあった。
米Appleのビデオ通話アプリ「FaceTime」に、発信すると相手が出る前から相手側の音声が発信者に聞こえてしまう不具合が見つかった問題で、Appleは2月7日、iOSやmacOS Mojaveを対象とするセキュリティアップデートを公開し、この問題に対処したことを明らかにした。
Appleのセキュリティ情報によると、Group FaceTime通話の処理に関するロジック問題が原因で、Group FaceTimeの呼び出しを行った側が、受信者に応答させることができてしまう恐れがあった。
Appleの「システム状況」サイト(英語版)では、FaceTimeの表示が「問題解決」に切り替わり、「Group FaceTimeのサービスは復旧しました。Group FaceTimeを使用するにはソフトウェアをアップデートしてください」と説明している。
今回の問題は、米アリゾナ州のハイスクールに通う生徒のグラント・トンプソンさんが発見したことでも話題になった。Appleのセキュリティ情報にはトンプソンさんの名が明記されている。
Group FaceTimeの脆弱性は、iPhoneやiPad向けの「iOS 12.1.4」と、「macOS Mojave 10.14.3追加アップデート」で修正された。他にもFaceTimeのセキュリティ監査で発覚したLive Photoの問題など、複数の脆弱性が修正されている。
併せて、iOSの「ショートカット」アプリに見つかった脆弱性を修正する「Shortcuts 2.1.3 for iOS」も公開された。
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