ニュース
AIで生コンの軟らかさを高精度に予測 コンクリート製造の自動化・高度化に活用――太平洋セメント、自社工場向けに新開発
太平洋セメントは、AIによる画像認識技術を活用し、製造過程のコンクリートの練り混ぜ画像から、コンクリートの軟らかさ「スランプ」を高精度に予測する技術を開発。自社工場に実装し、コンクリート品質の安定化や製造工程の省力化、効率化を図る。
太平洋セメントは2019年5月23日、AIを用いてコンクリート製造工程におけるミキサー内の練り混ぜ画像から、「スランプ」を瞬時に高精度に予測する技術を開発したと発表した。
コンクリートは、セメント、水、骨材、混和剤などをミキサーで練り混ぜて製造する。凝固前のコンクリート(生コン)の軟らかさを表す指標値であるスランプは、最も重要な品質項目の一つ。
精度99%以上。コンクリートの柔らかさを瞬時に判断する技術とは?
関連記事
- AIのビジネス活用を実践的に学べる、社会人・大学生向け「NEC アカデミー for AI」 2019年4月に開講
NECは、社会課題を解決するAI人材を育成する「NEC アカデミー for AI」を2019年4月に開講する。AIのビジネス活用を実践的に学ぶ「入学コース」と、AI人材に必要なスキルや知識を習得できる「オープンコース」を用意する。 - 国産の囲碁AIは、3カ月以内に“世界の壁”を破れるか? 開発者や棋士が結集、「GLOBIS-AQZ」の挑戦
2015年、Googleの囲碁AI「AlphaGo」が登場した衝撃を、皆さんは覚えているだろうか? それから4年、全世界にひしめく強力なライバルたちを倒す“最強囲碁AI”の開発が日本で始まった。そのタイムリミットは、直近でたった3カ月後だ。 - AzureにAI機能を拡充、Microsoftが「Build 2019」で新技術発表
Microsoftは「Microsoft Build 2019」で、AzureにAI機能を拡充することを発表した。画像認識や音声認識などの機能を提供するAPIや、機械学習モデルの構築や学習、展開といったプロセスを簡素化する機能を追加した。 - コレ1枚で分かる「第3次AIブームとデータ流通量 2019年版」
「人工知能(AI)」という言葉が初めて登場したとされる1956年からおよそ60年、いまや実用面での応用が拡大し、「第3次AIブーム」に突入したAI。新たな発展の可能性を模索するためにも、その進化の歴史をおさらいしておきましょう。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.