ニュース
六甲ケーブル、改札に顔認証導入で通学児童の見守りサービス――NECら、共同実証へ【追記あり】
NEC、神戸市、六甲山観光は、六甲ケーブルで通学児童らを対象にした見守りサービスの実証実験を実施する。定期券不要で改札を通過できる「顔認証改札」と、改札通過を保護者などに通知する「見守り通知」の仕組みを用いる。見守り用機器の紛失やなりすましの心配がなく、正確な認証が可能だという。
NECは2020年2月27日、兵庫県神戸市、六甲山観光と共同で、NECの顔認証技術を活用し、六甲ケーブルで通学する児童らを対象にした見守りサービスの実証実験を実施すると発表した。顔認証により、定期券不要で改札を通過できる「顔認証改札」と、改札通過を保護者などにメールで通知する「見守り通知」を実施し、有用性などを検証する。
【2020年2月28日 18時32分追記】同実証実験は、本記事公開後に新型コロナウイルス対策の影響で中止が決定した。
六甲山観光が運営する六甲ケーブル線は、神戸市(灘区)の六甲山を登るケーブルカー路線で、「六甲ケーブル下」駅から「六甲山上」駅までの約1.7キロ、高低差493.3メートルを結ぶ。
顔認証による「顔認証改札」と「見守りサービス」の仕組みは?
関連記事
- 通学路のカメラ映像からAI活用で交通事故の危険度を推定――沖縄電力とNEC、沖縄県うるま市で実証実験を開始
沖縄電力とNECは、通学路にある交差点付近の電柱に設置したカメラ映像から、AIを用いて交通事故の危険度を推定する実証実験を開始した。人や普通車、大型車などを識別しながら、台数や速度、歩行者交通量といった交通流データを収集、分析し、時間帯ごとに危険度を推定する。 - 「すれ違いIoT通信」で地域見守り、NICTが無線ネットワーク構築技術を開発
Wi-SUNとWi-Fi、BLEの通信に対応したIoT無線ルーターを活用し、高齢者世帯の見守りや電子回覧板配信の実証実験を始める。 - 幼稚園バスの現在位置をマップで表示――NTTドコモ、シンガポールで「バスロケーションサービス」の実証実験を開始
NTTドコモは、シンガポールの幼稚園で、園児を送迎するスクールバスの位置情報を提供する「バスロケーションサービス」の実証実験を開始した。バス停留所で園児を待つ保護者や幼稚園の管理者は、スマホアプリなどでバスの現在地を確認できる。 - 街中を走行する“IoTタクシー”による子どもたちの見守り実績が30万回を突破 見守りエリア拡大へ
ottaは、IoTを活用した見守りサービスの“動く基地局”として街中を走行する「IoT見守りタクシー」による子どもたちの見守り実績が、30万回に達したと発表。タクシーによる見守りは全国7都市で実施中で、今後、見守りエリアは順次拡大予定だという。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.