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AIで小学校の評価テストを自動集計、個別最適化した学びを支援――DNP、学習支援プラットフォームの新機能を開発
大日本印刷(DNP)は、小学校で実施される「評価テスト」の採点結果をスタディーログとして自動集計し、AIで分析して個別最適化した学習を支援する機能を開発した。学習支援プラットフォーム「リアテンダント」の新機能として、2020年度夏以降にサービス提供を開始する。
大日本印刷(DNP)は2020年3月9日、学習支援プラットフォーム「DNP学習クラウド リアテンダント」の新機能として、小学校で実施される「評価テスト」の採点結果をAIで自動集計し、ビッグデータとして蓄積、分析するモデルを開発したと発表した。
評価テストは、小学生の通知表作成の材料となる、教科の単元・期末ごとに行われるテスト。全国の小学校の8割が、教材会社が提供する「評価テスト」を採択し、実施している。
新機能では、評価テストの分析結果をクラウド上で自動集計し、結果を基に児童一人一人に応じた学習カルテや復習用デジタルドリル、教材を提供し、個別最適化された学習環境を提供する。これにより、教員の業務負荷を削減しながら、文部科学省の重点施策「GIGAスクール構想」が目指す「個別最適化学習」の実現を支援するという。
個別最適化された学習を支援、その仕組とは?
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