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デジタルコンテンツの著作権、ブロックチェーンで保護へ 博報堂らが新サービス
博報堂らは、ブロックチェーン技術を活用したデジタルコンテンツ著作権保護サービス「C-Guardian」を開発。ブロックチェーン上にコンテンツの情報を記録するとともに、機械学習を用いて著作権を侵害しているWebサイトを探し、侵害証拠を保全する。コンテンツの著作権保護と流通拡大を目指す。
博報堂は2020年3月30日、同社発足の「HAKUHODO Blockchain Initiative」(博報堂ブロックチェーン・イニシアティブ)が、ケンタウロスワークスと原本と共同で、ブロックチェーン技術を活用したデジタルコンテンツの著作権保護サービス「C-Guardian(シーガーディアン)」を開発したと発表した。
HAKUHODO Blockchain Initiativeは、ブロックチェーン技術を活用したマーケティング領域のソリューション開発を手掛ける組織で、2018年9月に発足。ブロックチェーンの技術企業やシステムサービス開発企業、トークン設計コンサルティング企業、リーガル専門家、関連業界団体などの社外パートナーと連携し、ブロックチェーン技術を活用したサービス開発やマーケティングノウハウの蓄積などを進めている。
ブロックチェーンで著作権を保護する仕組みとは?
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