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エンタープライズストレージ市場、2020年第1四半期はマイナス成長 アフターコロナのDX投資抑制に警戒感――IDC調べ
IDC Japanによると、2020年第1四半期の国内外付型エンタープライズストレージ市場は、前年同期比4.8%減のマイナス成長となった。メインフレーム向け支出が前年比約43%増のプラス成長となるも、クラウドサービスプロバイダー向け大型案件などが振るわず、支出額減に影響した。
IDC Japanは2020年7月8日、2020年第1四半期(1〜3月)の国内の「外付型エンタープライズストレージシステム」市場の支出額実績を発表した。
オープン向けやオールフラッシュアレイは低迷、一方、プラス成長は?
2020年第1四半期の同市場の支出額は559億1400万円で、前年同期比4.8%減となった。
セグメント別の内訳では、「メインフレーム向け」の支出は76億5300万円で前年同期比43.2%増となり、3四半期連続でプラス成長となった。
一方、「オープン向け」は、ハイエンドが大きく落ち込んだことから、482億6100万円で前年同期比9.6%減となり、3四半期連続でマイナス成長となった。
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