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クラウド市場競争は次なるステージへ、Microsoftによるヘルスケア企業「2兆円買収」の背景Weekly Memo(1/2 ページ)

Microsoftがヘルスケア分野で多くの顧客を持つ音声認識サービス企業を2兆円余りで買収すると発表した。クラウドサービスを強化するのが目的だが、この動きの背景にはどのような市場の勢力図があるのか。

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 Microsoftは2021年4月12日(米国時間)、ヘルスケア分野で多くの顧客を持つ音声認識サービスを手掛けるNuance Communications(以下、Nuance)を197億ドル(約2兆1551億円)で買収すると発表した。

 Microsoftが年間売上高15億ドル足らずのNuanceに巨額を投じるのは、ヘルスケア分野での実績と先進的なAI(人工知能)技術を取り込むためだ。世界で1万の病院と50万人以上の医師がNuanceのサービスを使っており、米国の病院に限れば利用率は77%に上るという。また、Appleの「Siri」の基盤技術を開発するなど、音声を軸としたAI技術に定評がある。

Microsoftが巨額買収で強化した「業種別クラウド」戦略とは

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