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モノフルとNPL、輸送業界におけるシステム連携で共同研究 物流のDXを推進
モノフルと日通・NPロジスティクス(NPL)は輸送システム連携を中心とした共同研究を進める。取り組みの第一弾として、両社のシステムを連携させ、NPLの全国の主要拠点で運用を開始。トラック待機時間の削減やバース運用の効率化などを目指す。
物流システムプロバイダーのモノフルは2021年8月11日、物流事業者の日通・NPロジスティクス(以下、NPL)と協業し、輸送業界における情報システム連携についての共同研究を開始すると発表した。
物流業界は、一部でDX(デジタルトランスフォーメーション)が進みつつあるものの、依然として属人化されたアナログな業務が多く、情報がデータ化されていないため、自社の改善や他社との連携への活用が進んでいない。
また、物流事業者は、競合との差別化とともにロジスティクスエコシステムの構築を図るため、保管、荷役、輸配送、それらをつなぐITインフラなどから、どこに強みを持ち、どこをオープンにしてつないでいくかの決断を迫られる状況にあるという。
そうした物流業界の現状を背景に、両社は今回の協業を決定。価値ある物流サービスの提供に向け、システム連携を推進する他、輸送やスペースのマッチング、物流関連技術のプラットフォーム化などの共同研究を進める。
システム連携で実現する物流のDXとは
協業における取り組みの第一弾として、NPLが独自開発した「TMS(輸配送管理システム)」とモノフルが提供するトラック受付/予約サービス「トラック簿」を連携させ、NPLの全国の主要拠点で運用を開始した。
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