ニュース
ソーシャルデジタルツインとは? 富士通が始めるシミュレーションは今までと何が違うのか:スマートシティーの実現に貢献
富士通と米カーネギーメロン大学は、ソーシャルデジタルツインの共同研究を開始する。行動経済学や行動科学といった人文社会科学と計算機科学を融合し、多様で複雑な社会課題を解決する施策を効率良く導く。
富士通と米カーネギーメロン大学は2022年2月8日、ソーシャルデジタルツインの共同研究を開始すると発表した。行動経済学や行動科学といった人文社会科学と計算機科学を融合した「コンバージングテクノロジー」(注1)によって、人々の動きを高精度に予測して再現し、人々の行動特性に基づく未来の行動や起こり得るリスクを可視化して多様な施策の立案を支援するスマートシティーの実現を目指す。
(注)コンバージングテクノロジーとは、特定の目的を達成するために2つ以上の異なる分野の科学や技術を融合した技術を指す。
ソーシャルデジタルツインとは、人や物、経済、社会の相互作用をデジタルに再現し、社会の実態を把握することで、多様で複雑化する課題の解決に向けた施策立案などを支援する技術群を指す。
ソーシャルデジタルツインで実証する施策とは?
富士通とカーネギーメロン大学は共同研究を通じて、ソーシャルデジタルツインの基盤となる技術の研究開発に取り組む。
関連記事
- デジタルツインが広がるカギは何か――NTTデータ社長の見解から読み解く
IT分野の新たな技術として注目される「デジタルツイン」について、NTTデータ社長が自社イベントで見解を示した。その内容を基に、この新技術の可能性について考察したい。 - エンタープライズIT需要は今後どう動くか――富士通、NEC、NTTデータの受注状況から探る
国内のエンタープライズIT需要は今後どう動くか。富士通、NEC、NTTデータのITサービス大手3社の受注状況から探ってみたい。 - サプライチェーンを事故や災害から守るには? MSが展開する“デジタルツイン”の使い方
コロナ禍で多くの企業が調達不足や工場の操業停止といった問題に見舞われる中、MSがデジタルツインを使ったサプライチェーン向けクラウドソリューションを発表した。クラウドやデジタルツインを駆使し、突発的な事故や災害の際にもリスクを最小限に抑えるという、その中身は。 - 富士通、SAP Concurで間接費管理基盤を刷新 グループ含む全従業員約7万人の経費精算を効率化
富士通は、国内グループ会社74社を含む全従業員約7万人が利用する間接費管理基盤としてSAP Concurソリューションを導入する。間接業務の効率化とデータドリブン経営を実現する他、企業文化の変革も進める。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.