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カプコンが財務経理DX基盤としてBlackLineを導入 決算にかかる時間を半減し、人的リソースをコア業務に集中
カプコンは、自社の財務経理DXの基盤として、「SAP Account Substantiation and Automation by BlackLine」を導入した。決算にかかる工数を半減し、付加価値の高い戦略的業務に人的リソースを集中させる。
ブラックラインとSAPジャパンは2022年3月22日、カプコンが財務経理DX(デジタルトランスフォーメーション)の基盤としてブラックラインとSAPの協業ソリューション「SAP Account Substantiation and Automation by BlackLine」(以下、Blackline)を導入したと発表した。カプコンの財務経理部門によると、Blacklineの活用で2021年12月期決算では月次決算にかかる時間が従来の15営業日から7営業日に短縮された。
BlackLine 2段階の導入過程
BlackLineはリモート決算を実現するクラウド型決算プラットフォームだ。カプコンによると、導入の決め手になったのはSAP S/4HANAとシームレスに連携し、決算に関する業務プロセスを可視化、標準化、自動化、統制強化できることだという。ルーティンワークを繰り返す中で改善点を分析し、複数の業務システムを取りまとめながら監査にも耐えられる仕組みとしてBlackLineを採用した。
カプコンはBlackLineを次の2段階に分けて導入した。
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