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富士通とNECの最新受注状況からみる業種別IT需要動向の行方:Weekly Memo(2/2 ページ)
経済環境がさまざまな影響で変化する中、国内のエンタープライズIT需要は今後どう動くか。富士通とNECの最新受注状況から業種ごとに探ってみたい。
NECの受注状況は全ての業種において堅調
NECの決算会見では、執行役員社長兼CEOの森田隆之氏と執行役員常務兼CFOの藤川修氏が説明した。森田氏は今後の事業展開に向けて「足元のIT需要は堅調だが、予測が難しい要素が少なくないので、今後の事業環境については慎重に見ていく必要がある。その上で新たな事業機会を獲得するとともに、適切なリスクマネジメントを実施していきたい」と述べた。
同社が明らかにした受注状況は、グローバルも含めた全体の通期は前年比4%増となった。業種でくくった事業分野別では「エンタープライズ」が前年比7%増と伸長し、「社会公共」が前年比1%増、「社会基盤」がフラット、「ネットワークサービス」が前年比1%減と、ほぼ前年並みで推移している(表3)。
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