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今後導入が増えるDXソリューションは? ノークリサーチがレポート発表
ノークリサーチは「2022年版 中堅・中小企業のDXソリューション導入実態と展望レポート」を発表した。中堅・中小企業700社を対象に、今後導入が増えるDXソリューションを調査した結果をまとめた。
ノークリサーチは2022年6月6日、「2022年版 中堅・中小企業のDXソリューション導入実態と展望レポート」を発表した。年商500億円未満の中堅・中小企業700社を対象に、今後導入が増えるDX(デジタルトランスフォーメーション)ソリューションを調査した結果をまとめた。
COVID-19の影響は低下 今後増えるDXソリューションは?
ノークリサーチによると、中堅・中小企業がDXソリューションを導入する際、ユーザー企業とIT企業のどちらも「何から着手すれば良いかが分からない」という悩みを抱えている。同社は「こうした課題を解決するにはIT企業側が選択肢を提示する必要がある」と指摘する。同レポートでは、中堅・中小企業のDXソリューションの導入意向などが分析されている。
導入済みのDXソリューションは「コミュニケーション改善」「ペーパレス化」の割合が高く、それぞれ45.6%と31.9%だった。どちらも新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策が背景にあり、前者は在宅勤務でのWeb会議サービスの利用、後者はオフィス出社を減らすための紙面のデジタル化などだ。
導入予定のDXソリューションは「ペーパレス化」が25.9%と高いが、ノークリサーチは「COVID-19の影響は薄らいできており、今後は異なるDXソリューションの提案が求められる」とみている。
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