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ノークリサーチが調査、小売業のクラウド活用はライブコマースやキャッシュレス化に期待
ノークリサーチの調査によると、小売業のクラウド活用はライブコマースの国内向け展開やキャッシュレス化などに期待が集まり、業種の特性を加味したSaaSやIaaSなどによる共有サーバの活用が検討される傾向があるることが分かった。
ノークリサーチは2022年3月28日、小売業におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に向けたクラウド活用についての調査結果を発表した。
同調査は、国内の全業種(組立製造業、加工製造業、建設業、卸売業、小売業、運輸業、IT関連サービス業、一般サービス業)にわたる年商500億円未満の中堅・中小企業の経営層とIT活用の導入や選定、運用に関わる職責者を対象に2021年5月中旬に実施された。
DXに伴うクラウド活用では、求められるソリューションやクラウドの種類が業種によって異なる。ここでは、調査レポートの中から、小売業におけるクラウドサービスの活用状況について紹介する。クラウド活用を「現行システムの単なるクラウド移行」に終わらせないために、ITベンダーに求められる支援についても考察する。
小売業でクラウド活用の期待度が高いソリューションとは
DXに向けた取り組みでどのようなシステム形態を選択すべきかは、ITソリューションの内容によって異なってくる。
今回の調査は、どのようなITソリューションでクラウドが選ばれる傾向があるかを明らかにするため、「IT活用におけるクラウド適用の観点から重要なもの」と「経営視点で見た場合に重要なもの」について尋ねている。
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