ニュース
中堅・中小企業は「自動化」に何を求めている? ノークリサーチが分析結果を発表
ノークリサーチによると、RPAなどによる「自動化」は中堅・中小企業市場のニーズが依然として高く、主要な販社/SIerも活性化傾向にあるという。ユーザー企業に効果的なソリューションを提供するために必要な自動化の3つの構成要素とは?
ノークリサーチは2022年5月9日、RPA(Robotic Process Automation)などの自動化による業務改善提案に関する販売会社(販社)やシステムインテグレーター(SIer)の取り組み動向と今後の注目点についての分析結果を発表した。
RPAなどによる自動化は、販社/SIerがIT活用提案を行う際の必須要素になっている。中でも、紙面をデータ化して業務効率の改善を図る「デジタル化における自動化」は、裾野の広い中堅・中小市場にアプローチするために不可欠だ。ノークリサーチによれば、販社/SIerにとって「データ化」「データ処理」「データ保存/共有」を網羅した適切な自動化ソリューションを提供できるかどうかが今後の勝敗を分けるという。
売上改善効果を実現している販社/SIerは、自動化施策に関する評価も高い
以下のグラフは、年商500億円未満のユーザー企業1300社を対象にした「IT活用提案を受ける主要な販社/SIerの評価」を分析した結果だ。横軸は「提案による売上改善の効果が期待通りだった」と回答した割合、縦軸は「システム構築において、RPAを用いた自動化などで人材不足への対策が考慮されている」と回答した割合を示す。集計対象は、主要な販社/SIerとしての社数シェア上位に位置する24社だ。
関連記事
- 紙の帳票にシステム入力……多重業務だった経費精算を自動化したアサヒグループ 目指す“新たな出張のかたち”とは?
アサヒグループでは、交通費の入力、伝票の提出など、業務の工数が多い経費精算業務を自動化しようとしている。予算をゼロから見直す「ゼロベース予算」の取り組みから始まった自動化は、どれほどの効果を生もうとしているのか。 - iPaaSの「Workato」、クラウドRPAとの連携でAPI非対応のWebアプリや社内システムとも連携可能に
Web操作を自動化するRPAサービス「クラウドBOT」がiPaaSの「Workato」との機能連携に対応した。WorkatoからクラウドBOTで作成したbotを利用できるようになり、APIを持たないWebアプリケーションや社内Webシステムとの連携も可能になった。 - IBMが運用自動化ポートフォリオを拡充 ソフトウェアライセンス管理もAIOpsに
IBMが新たな自動化ソリューションを発表した。APM、ARMに続き、ライセンス管理も、オンプレミスからクラウドまでを自動で可視化して管理できるようになる。 - 中堅中小企業のRPA導入事情、IT部門の支援なしで導入して運用に挫折した形跡も
ノークリサーチは中堅中小企業を対象にした、RPAツールの導入に関する調査結果を発表した。専用のRPAツールよりも、既存システムのコラボレーションツールを利用している企業が多く、企業規模によっては前年より導入率が低下していた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.