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三菱地所、データドリブンな“まちづくり”を推進 インフォマティカの「Cloud Data Integration」を導入
三菱地所は、インフォマティカのクラウドデータ管理「Cloud Data Integration」を活用し、新たなデータ連携・分析基盤を構築した。業務効率化とともに、顧客接点を介して蓄積したデータを駆使し、新事業・サービスの創出を目指す。
インフォマティカ・ジャパン(以下、インフォマティカ)は2022年6月7日、三菱地所が“まちづくり”と新サービス創出に向けたデータ連携・分析基盤にインフォマティカのクラウドデータ管理ソリューション「Cloud Data Integration」(CDI)を採用したと発表した。
三菱地所は、東京・丸の内エリアをはじめ、全国で不動産開発とエリアマネジメントを手掛ける。同社の賃貸オフィスが集中する丸の内、大手町エリアの就業人口は約28万人、同社グループが管理するマンションの総戸数は約35万戸に上る。運営する全商業施設の来客数は年間約2億人、顧客との物理的接点を豊富に保持する。
一方、近年はモバイル端末を起点とした行動様式の浸透やコロナ禍の長期化による暮らし方の変化によって、ライフスタイルや価値観が多様化し、意思決定プロセスや消費行動がデジタル中心に移行しつつある。
こうした変化を踏まえ、同社は2021年6月に「人と企業がオンライン・オフラインを行き来しながら交流できる新しい暮らし・まちづくり」を目指す「三菱地所デジタルビジョン」を発表した。同ビジョンに基づき、事業横断的なデータや好意的に提供された個人データを分析し、「暮らしやすさ・働きやすさ」を実感できるエコシステムの構築と新サービスの創出に注力している。
データドリブンな“まちづくり” 具体的な方法は?
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