コラム
サイボウズ「インフレ特別手当」緊急決定の裏側を読んでみた:編集部コラム
さまざまな社会問題や事件、自然災害が起こるたびに「有事に企業がどう動くか」は注目を集めます。1つのプレスリリースに注目してみました。
サイボウズは2022年7月13日、自社従業員に「インフレ特別手当」を支給すると発表しました。プレスリリースには「昨今の世界的なインフレ傾向を踏まえ、インフレ特別手当を従業員に支給することにいたしました」と記されています。
同社は働き方改革などのトレンドに対して、都度、タイムリーに印象的なメッセージを出すことから、記憶に残っている方も多いことでしょう。直近では、ちまたにあふれる「がんばれ」という根性に任せた課題解決のアプローチを批判するかのように、「がんばるな」という広告を打ち出し、頑張らなくても成果が出る合理的な働き方を模索するよう促すメッセージを出したことで話題を呼びました。デジタル化による業務効率化を求める声が高まる中でのメッセージだけに、効果は大きかったことでしょう。
今回もさまざまな日用品の値上げのが日々報道される中で発表されたことから、この話題はその日のうちに日本中のさまざまなメディアが取り上げ、注目の的となりました(同社は自社ブログでこの発表に至るいきさつやFAQも公開していますが、それによると発表自体は広告効果を狙ったものではなかったとのことです)。
※本稿は2022年7月19日配信のメールマガジンに掲載したコラムの転載です。購読はこちら。
従業員1000人級の組織が実践する意思決定スピードと情報開示の透明性
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