ニュース
OpenSSLが「緊急」の脆弱性に対処 2022年11月1日に新バージョンをリリース
OpenSSLプロジェクトは2022年11月1日にセキュリティアップデートバージョン「OpenSSL 3.0.7」を公開すると発表した。深刻度「緊急」(CRITICAL)の脆弱性に対処するとされており、リリース後には迅速なアップデートの適用が求められる。
OpenSSLプロジェクトは2022年10月25日(現地時間)、同年11月1日の13〜17時の間に「OpenSSL 3.0.7」を公開すると発表した。
11月1日のリリース公開後はすぐに対応を
OpenSSLプロジェクトによれば、今回のアップデートは「緊急」(CRITICAL)の脆弱(ぜいじゃく)性に対処するためのものだ。リリースに備えてユーザーには準備期間が設けられており、公開され次第迅速にアップデートを適用してほしいという意図がうかがえる。
OpenSSLでは、2014年に見つかった「CVE-2014-0160」いわゆる「Heartbleed」の名称で呼ばれる深刻な脆弱性が話題を集めた。それまで安全な通信を実現する基盤として広く利用されてきたOpenSSLに脆弱性が存在していたという事実は驚きを持って迎えられた。
今回リリースが予定されるOpenSSL 3.0.7で修正される脆弱性の深刻度は「緊急」とされており、CVE-2014-0160よりもリスクが高い可能性がある。今後の情報アップデートに注視し、迅速に対処することが求められる。
関連記事
- 世界でサイバーセキュリティ人材はどのくらい不足しているのか? (ISC)2が調査結果発表
(ISC)2はグローバルでのサイバーセキュリティ人材調査の結果を発表した。調査によれば、サイバーセキュリティの人材は増加している。しかし、それでも必要な人材の確保に追い付いていない実態が明らかにされている。 - Cisco AnyConnect Secure Mobility Clientの脆弱性に注意 迅速にアップデートを
Cisco AnyConnect Secure Mobility Client for Windowsで見つかった脆弱性に関するセキュリティアドバイザリがアップデートされた。2年前に公開された脆弱性だが、積極的な悪用が確認されているため注意してほしい。 - JTB、情報漏えいで最大で1万1483人に影響 原因は設定ミスか
JTBは、観光庁の補助事業者として実施する「地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出事業」の業務で情報漏えいが発覚したと報告した。漏えいした情報の中には最大1万1483人分の個人情報が含まれる。 - OpenSSLにリモートコード実行の脆弱性 迅速にアップデートの適用を
OpenSSLに複数の脆弱性が見つかった。そのうち1つはRCE(リモートコード実行)を引き起こす可能性がある深刻度「重要」(High)に分類されている。該当バージョンを使用している場合、迅速にアップデートを適用してほしい。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.