Exchange Server 2013の拡張サポート終了まで90日 MSが推奨する移行先は?
Microsoft Exchange Server 2013のサポートが2023年4月11日に終了する。EnterpriseおよびStandardの双方のエディションが対象となる。アップデート提供製品に急ぎ移行してほしい。
Microsoftは2023年4月11日をもって、「Microsoft Exchange Server 2013」(以下、Exchange Server 2013)の拡張サポートを終了する。該当製品を使用している場合、サポートが提供されているより新しい製品に移行してほしい。
サポート終了する前に急ぎ移行を
Exchange Server 2013は2013年1月9日にリリースされ、2015年4月14日にサポートが終了したが、拡張サポートが提供されており、同サポートの終了日が2023年4月11日に当たる。Exchange Server 2013のService Pack 1は2014年2月25日にリリースされ、こちらのサポートも2023年4月11日に終了する。「Enterprise」と「Standard」のエディションが対象となる。
2023年4月11日以降、Microsoftから以下のサポートは提供されなくなるため注意が必要だ。
- 発生する可能性がある問題に対するテクニカルサポート
- サーバの安定性と使いやすさに影響を与える可能性のあるバグの修正
- サーバのセキュリティに影響を与える脆弱(ぜいじゃく)性に対する修正
- タイムゾーンの更新
2023年4月11日以降もExchange Server 2013を使い続けることは可能だが、Microsoftはサポートが提供されている「Microsoft Exchange Online」または「Microsoft Exchange Server 2019」への移行を強く推奨している。
セキュリティサポートが提供されなくなった製品はサイバー攻撃者にとって格好の標的だ。該当製品を使用している場合は迅速にサポートが提供されている製品に移行してほしい。
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