Windows 7(ESU)とWindows 8.1のサポートが完全終了 ユーザーは今後どうすればいい?
2023年1月10日でこれまで長期にわたって使われてきたWindows 7とWindows 8.1のライフサイクルが終了した。
Microsoftは2023年1月10日(現地時間、以下同)、「Windows 7 拡張セキュリティ更新プログラム(ESU:Extended Security Update) Year 3」および「Windows 8.1」のライフサイクルを終了した。
今後「Windows 7」および「Windows 8.1」に対してアップデートは提供されない。該当製品を使用している場合は、サポートが提供されている新しい製品に移行してほしい。
サポート終了後の推奨アクションは?
Windows 7のライフサイクルは2020年1月14日に既に終了しているが、MicrosoftはWindows 7の「Professional」「Enterprise」「Professional for Embedded Systems」という3つのエディションには拡張セキュリティ更新プログラムを提供している。特定のボリュームライセンスプログラムを通じて提供される延長のセキュリティアップデートサービスで、最長3年間の追加アップデートが提供された。
この拡張セキュリティ更新プログラムのサポート期限が2023年1月10日であり、先日サポートが終了した。これによってWindows 7は全てのエディションでサポートが終了する。以降、Windows 7に対して何らかのアップデートが提供されることはない。
Windows 8.1は2013年11月13日に提供が開始され、メインストリームのサポートは2018年1月9日に、拡張サポートは2023年1月10日に終了した。MicrosoftはWindows 8.1に対しては拡張セキュリティ更新プログラムを提供しておらず、今回でWindows 8.1へのアップデートの提供は終了となる。
これによって、セキュリティ更新プログラムやセキュリティ以外の更新プログラム、バグ修正、テクニカルサポート、オンラインテクニカルコンテンツ更新プログラムを受け取れなくなる。デバイスが最新リリースのWindowsを実行する技術的要件を満たしていない場合、Microsoftはデバイスを「Windows 11」をサポートするデバイスに置き換えることを推奨している。
セキュリティサポートが終了したWindowsはサイバー攻撃者の標的になるケースも多い。該当製品を使用している場合は直ちにサポートが提供されている製品に移行してほしい。
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