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KDDIクラウド基盤で障害 発生から3日も完全復旧まで「相当な時間を要する」
KDDIクラウドプラットフォームサービスで障害が発生している。2023年1月28日に発生し、同年1月31日時点においても障害が継続中だ。KDDIは現時点における今後の復旧計画を公表している。
KDDIは2023年1月31日、同社のWebサイトで、クラウド基盤「KDDIクラウドプラットフォームサービス」(以下、KCPS)において障害が発生していると伝えた。
本稿執筆時点でのKCPS障害状況は?
KDDIは2023年1月28日からKCPSにおいて障害が発生していると報告した。対象はjp2-east05の一部のサーバとされており、対象顧客に対して電子メールで通知済みだとしている。
本稿執筆時点に明らかにされている主な情報は以下の通りだ。
- 2023年01月28日の4時20分頃からKCPSにおいてストレージ障害に起因する障害が発生している。jp2-east05の一部のサーバが影響を受けている
- 2023年01月29日の23時48分に仮想ルーターの再作成によって一部のユーザーに関してはサービスが復旧した。仮想サーバの障害によるユーザーへの影響は継続している
今後の対応としては以下の日程での作業が予定されている。
- 障害ストレージをリードオンリー状態で立ち上げる(2023年2月1日〜2月7日完了予定)
- 新規ストレージを構築(2023年1月30日12時51分にハードウェア構築済み)
- 障害ストレージをリードオンリー状態で立ち上げた後、構築した新規ストレージにデータをコピー。障害ストレージをリードオンリー状態で立ち上げた後の最長6日間を予定
- 新規ストレージへのデータコピー完了後、新規ストレージ上で仮想サーバを立ち上げ、ユーザーごとに順次復旧を実現
復旧作業は現在も継続中で、KDDIは上記の復旧が完了するまでには「相当な時間を要する見込み」だと報告し、進捗に合わせて情報を更新するとしている。
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