ERP統合事例:神戸製鋼がSAP ERP統合刷新、アドオン開発縮小の決め手は
神戸製鋼所がSAP ERPを統合刷新する。標準化を進める一方でアドオン開発を最小限に抑制する目的で利用者向けのナビゲーションツールを導入する。
神戸製鋼所がSAP ERPの統合刷新を進めている。業務プロセスをSAPの標準機能に合わせて見直し、アドオンプログラムの開発を最小限に抑制するためにナビゲーションツール「テックタッチ」も採用する。テックタッチの導入を担当したアシストが2023年2月16日に発表した。
ERPの統合とアドオン開発の抑制を両立させる仕組み
神戸製鋼所は、KOBELCOグループならではの新たな価値の創造と社会や顧客の課題解決に向けて、バリューチェーンをデジタル技術によって変革することをデジタルトランスフォーメーション(DX)戦略の基本方針に掲げている。
同社はこの取り組みの一環として、アナログ作業を含む旧態の業務プロセスや複雑化したシステム、先進IT活用に必要なデータの不足といった課題の解消を目的に、SAP ERPの統合と刷新を進めている。
SAP ERPの統合刷新に当たってアドオン開発を抑制しながら標準機能を活用した業務に変革するには、業務を遂行するユーザーの利便性を高めると同時に、業務ユーザー自身もシステムの機能を理解してその価値を引き出していく必要がある。
テックタッチは、Webアプリケーション画面に入力ガイドを設置して、正しくゴールまでナビゲーションすることでクライアントへのサポートや社内の問い合わせ対応といったタスクの工数を軽減するノーコード型の操作ナビゲーションツールだ。
システムへの入力操作が分からないことで発生するミスや、各種問い合わせ対応、ダブルチェックなどの業務を削減する。アシストは、神戸製鋼所がこうしたテックタッチの特徴を評価して導入を決定したとしている。
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